互角・牛角(読み)ごかく

精選版 日本国語大辞典 「互角・牛角」の意味・読み・例文・類語

ご‐かく【互角・牛角】

〘名〙
① (形動) (牛の角が左右ともに長短大小の差がないところから) 両者力量に差が認められないこと。互いに優劣の差がないさま。五分五分(ごぶごぶ)
平家(13C前)二「仏法王法牛角也」
太平記(14C後)一七「京勢は又勢に乗り、山門方は力を落して、牛角(ゴカク)の戦に成りにけり」 〔止観輔行‐一・一〕
② (━する) 対等に張り合うこと。
※海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉三九「その時であった! わが日本帝国の富が世界列強と互角するやうになったのは!」
③ (牛の角で作るところから) 陰茎の形の淫具張形(はりかた)
※雑俳・柳多留‐一四(1779)「大小はあれど直段は牛角なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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