普及版 字通 「云(漢字)」の読み・字形・画数・意味
云
人名用漢字 4画
[字訓] くも・いう・ここに
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 象形
雲の形。〔説文〕十一下に雲の初文とする。卜文の字形は、竜が雲中に頭をかくし、その巻いた尾が下にあらわれている形に作る。
[訓義]
1. くも。
2. 謂・曰と声が通じ、いう。
3. 曰・聿・などと声が通じ、ここに。
4. 員・焉と声近く、終助詞に用いる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕云 イフ・イハク・イフシク・マウス・ココニ・スクナシ/云々 ササヤク 〔字鏡集〕云 イハク・クモ
[声系]
〔説文〕に・魂など九字を云声とする。魂は云(雲)気に従う会意字、魂以外は云声である。気のみちるさまをいう語が多い。
[語系]
云hiun、謂hiut、曰hiuatは声近く通用。また曰hiuat、聿・jiut、粤・越jiuat、爰hiuan、于hiuaは声近く、助詞として同じように用いる。
[熟語]
云何▶・云為▶・云云▶・云爾▶・云孫▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報