二舞(読み)にのまい

精選版 日本国語大辞典 「二舞」の意味・読み・例文・類語

に‐の‐まい ‥まひ【二舞】

[1] 舞楽曲名沙陀調(現在は壱越調)の古楽安摩(あま)の舞の次にそれを見ていた二人の舞人(笑い顔の面の老爺と腫れただれ顔の面の老婆)が滑稽な所作で安摩の舞をまねて舞う舞。安摩の舞に対する答舞唐楽に属する。〔教訓抄(1233)〕
[2] 〘名〙
① 人のあとに出てそのまねをすること。
※万寿二年阿波守義忠歌合(1025)「闇はあやなしと詠めるは、色こそ見えねといふ歌のにのまゐのをこがましきに」
② 前の人と同じようなことをすること。また、その人。特に、前人の失敗を繰り返すことにいう。
保元(1220頃か)中「十善戒行おもきによて討ち勝ち給ふ所に、すこしもたがはぬ、二の舞かな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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