二日市場廃寺(読み)ふつかいちばはいじ

日本歴史地名大系 「二日市場廃寺」の解説

二日市場廃寺
ふつかいちばはいじ

[現在地名]市原市二日市場

養老ようろう川中流域の標高一六メートル前後の沖積平野微高地にある古代寺院跡。昭和五八年(一九八三)に部分的な調査が実施され、掘立柱建物跡・溝状遺構・土壙などのほか、多数の瓦・土器類が出土した。掘立柱建物跡はA・B地区を合せ、少なくとも六棟以上確認されているが、トレンチ調査のため規模は不明。基壇建物は確認されず、瓦はおもにB地区の掘立柱建物跡と重なって出土し、その出土状況から瓦は掘立柱建物に使用され、屋根は甍棟であったと考えられている。鐙瓦には雷文縁複弁八葉と三重圏文縁単弁八葉蓮華文とがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android