二半場(読み)にはんば

精選版 日本国語大辞典 「二半場」の意味・読み・例文・類語

にはん‐ば【二半場】

〘名〙 江戸時代幕臣のうち御家人の格式一つ家康秀忠家光家綱の四代の間に、西丸留守居同心などの職にいたものの子孫。また、その格式のものが勤務する役職譜代と抱入(かかえいれ)の中間的な存在であったところからいう。〔禁令考‐前集・第四・巻三七・寛政三年(1791)二月

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の二半場の言及

【御家人】より

…御家人の人数は中期の宝永期(1704‐11)で約1万7360人,そのうち知行取153人・3万2248石(文官を除く),切米取1万5022人・43万8652俵,現米取1858人・8万7646石,ほかに扶持取11人,給金取316人がいる。御家人には譜代,二半場(にはんば),抱入(かかえいれ)(抱席)の3階級がある。譜代は家康より家綱までの4代の間に留守居与力同心等に就職した者の子孫,二半場は4代の間に西丸留守居同心等に就職した者の子孫,抱入は4代の間に大番与力同心等に召抱えられた者および5代以後に召抱えられた御目見以下の幕臣をいう。…

※「二半場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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