精選版 日本国語大辞典 「二世」の意味・読み・例文・類語
に‐せい【二世】
〘名〙
① 同じ名を持ち、二番目に位についた国王・皇帝・教皇などの称。
※いろは交友録(1953)〈徳川夢声〉り「彼はその名の示す通り、アメリカ生れの二世である」
④ 親のあとを継ぐ男子。二代目。また、息子。
※権記‐長保三年(1001)二月四日「栄華有レ余、門胤無二止之人一、受レ病臨レ危之時、曾無二一分之益一、殆欲レ失二二世之計一」
に‐せ【二世】
〘名〙
※今昔(1120頃か)一「我等心を以て二世を徒に成せりと」
② 「にせあんらく(二世安楽)」の略。
※発心集(1216頃か)四「悪魔のさりがたき人となりて二世(ニセ)を妨る事は」
※歌謡・閑吟集(1518)「嬉しやせめて実に、身がはりに立ちてこそは、二世のかひもあるべけれ」
④ ⇒にせい(二世)
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