事好(読み)ことこのまし

精選版 日本国語大辞典 「事好」の意味・読み・例文・類語

こと‐このまし【事好】

〘形シク〙 風流なことを好むようである。物好きである。
※栄花(1028‐92頃)初花「今日の御捧物はをかしう覚えたれば、事このましき人々はおのづからゆゑゆゑしうしたり」
ことこのまし‐げ
〘形動〙
ことこのまし‐さ
〘名〙

こと‐ごのみ【事好】

〘名〙 (「ことこのみ」とも)
① 風流を好むこと。
源氏(1001‐14頃)東屋「もの清げに住みなし、事このみしたる程よりは」
② 物好きであること。さし出て物事を行なうこと。
※玉塵抄(1563)六「ここらに事このみな者と云はぬけさやもたうと云わるいことをこのうでとりもつ者を云ぞ」

こと‐よ・し【事好】

〘形ク〙 都合がよい。上首尾である。
古今著聞集(1254)六「ただ二人むかひて、そのけしきことに事よく心ゆきたるけしきなり」
ことよ‐さ
〘名〙
ことよげ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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