事がな笛吹かん(読み)コトガナフエフカン

デジタル大辞泉 「事がな笛吹かん」の意味・読み・例文・類語

ことがなふえかん

《事が起こったら笛を吹いてはやしたてようの意から》何か事件が起こればそれに乗じようと待ち構えていることをいう。
「さなきだにも―と思ひける北面下﨟げらふ共」〈盛衰記一八

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事がな笛吹かん」の意味・読み・例文・類語

ことがな【事がな】 笛(ふえ)(ふ)かん

何か事が起こらないか、起こったら笛を吹いてはやし立てようの意で、何か事件があったら、それに乗じて事を行なおうと待っていることをいう。ことがな笛。
源平盛衰記(14C前)一八「さなきだにも、事(コト)かな笛(フエ)ふかんと思ひける、北面の下臈共、我も我もと走り向ひける中に」

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