争れない(読み)あらそわれない

精選版 日本国語大辞典 「争れない」の意味・読み・例文・類語

あらそわ【争】 れ=ない[=ぬ・ん]

(「れ」は可能の助動詞「れる」の未然形。「ない(ぬ・ん)」は打消の助動詞。言い争うことができないくらいはっきりしているということ) 否定することができない。隠せない。本当にそのとおりだ。はっきり現われている。あらそうべからず。あらそえない。
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)一「行人鳥足の、高あしだをはきて、道をしっかに歩行(あゆみ)。さてもさてもあらそはれぬ事ども也」
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下「どうしても氏(うぢ)といふ奴は争(アラソ)はれんよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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