予備・預備(読み)よび

精選版 日本国語大辞典 「予備・預備」の意味・読み・例文・類語

よ‐び【予備・預備】

〘名〙
① (━する) いざという時にそなえて、前もって準備しておくこと。また、そのものやその行為。
航米日録(1860)一「数次の風波舟歩疾からず、預備の煤石大に費へ」 〔尉繚子‐十二陵〕
② 「よびえき(予備役)」の略。〔五国対照兵語字書(1881)〕
琵琶伝(1896)〈泉鏡花〉二「折は恰も予備後備に対する召集令の発表されし折なりし」
③ (予備) 犯罪を実現するために行なう準備行為で、実行着手に至らないものをいう。内乱罪殺人罪強盗罪など、特に重大な犯罪について処罰される。
刑法(明治四〇年)(1907)七八条「内乱の予備又は陰謀を為したる者は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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