亀節(読み)かめぶし

精選版 日本国語大辞典 「亀節」の意味・読み・例文・類語

かめ‐ぶし【亀節】

〘名〙 鰹節(かつおぶし)一種小鰹(こがつお)三枚におろし、その肉を亀の甲のような形に平たく製した鰹節。背肉で作った本節(ほんぶし)よりは値が安い。かめのこぶし
東京の三十年(1917)〈田山花袋〉KとT「今度は小さな亀節(カメブシ)を買って来た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「亀節」の意味・読み・例文・類語

かめ‐ぶし【亀節】

《「かめふし」とも》小形のカツオを三枚におろし、片身1本かつお節にしたもの。本節ほんぶしのように背と腹に分けないので、亀の甲の形に似る。→本節

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の亀節の言及

【鰹節】より

…一方,8~10月ころにはカツオは三陸沖に達し,油含量も高くなっており,これからつくった三陸節は〈秋節〉〈油節〉ともいわれ,品質はやや劣る。原料魚のどの部位を用いたかによっても製品の名称が異なり,三枚におろした左右の片身を一節としてつくったものを〈亀節〉という。また,3kg以上の大型魚では片身をさらに背と腹に分ける。…

※「亀節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android