亀山のお化け(読み)かめやまのおばけ

精選版 日本国語大辞典 「亀山のお化け」の意味・読み・例文・類語

かめやま【亀山】 の=お化(ば)け[=化(ば)け物(もの)

江戸時代天明から文化頃(一七八一‐一八一八)、江戸浅草雷門内日音院の門前で売られた小さな玩具。「ひとつ長屋の佐治兵衛どの、四国を廻って猿となる」と数え唄に合わせて、底にしかけのある割竹の上に乗った人形が、ぽんと返って笠が飛び、猿が出たりまた意外な姿に変化したりするもの。かめやま。
※洒落本・素見数子(1802)三「ヲホホホホホこれかよと、たばこぼんの下からだしてやるは、かめやまのばけもの」
② 心が変わりやすくて、職業などをたびたび変えることのたとえ。〔秘密辞典(1920)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android