亀女(読み)かめじょ

朝日日本歴史人物事典 「亀女」の解説

亀女

生年生没年不詳
江戸時代後期の鋳金家。長崎の金物細工屋徳乗の娘。一説に津村氏とも。父の業を継いで唐物風の香炉を作った。豪放な性格で,貧困を厭わず,作品を予約する者があるとその予約金で友人を招いて痛飲し,その後制作に向かったという。黄銅製の鶉の香炉が多く伝わる。作品に「鶉香炉」(東京国立博物館蔵)がある。

(安村敏信)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「亀女」の解説

亀女 かめじょ

?-? 江戸時代中期の鋳金工。
肥前長崎の人。黄銅製の鶉(うずら)の香炉をおおく制作した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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