乳鋲(読み)ちびょう

精選版 日本国語大辞典 「乳鋲」の意味・読み・例文・類語

ち‐びょう ‥ビャウ【乳鋲】

〘名〙 門扉などに装飾を兼ねてつけられた、疣(いぼ)状の笠のついた金具
※今年竹(1919‐27)〈里見弴〉あやめの客「倉の乳鋲(チビャウ)のやうな、丸々と処女らしい乳房の」

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デジタル大辞泉 「乳鋲」の意味・読み・例文・類語

ち‐びょう〔‐ビヤウ〕【乳×鋲】

門の大扉などに飾りとして打ちつける、半球状に膨らんだ金具。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の乳鋲の言及

【釘】より

…古代では大型の鋲のことを鉜鏂(ふく)といった。城門の飾りに用いられる,一般に乳(にゆう)鋲といわれるものはこの鉜鏂のなごりであろう。丸釘は低炭素鋼を線材として製釘機にかけてつくる。…

※「乳鋲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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