乳管(読み)にゅうかん

精選版 日本国語大辞典 「乳管」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐かん ‥クヮン【乳管】

〘名〙
植物分泌組織一つ。植物の乳液を満たした細長い管で、タンポポトウダイグサイチジクなど比較的多くの植物にみられる。〔植物学語鈔(1886)〕
哺乳類乳房にあって、乳汁を満たしこれを運ぶ役割をする。〔医語類聚(1872)〕

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デジタル大辞泉 「乳管」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐かん〔‐クワン〕【乳管】

植物の、乳液を分泌する細胞が集まってできている管。タンポポ・ケシなどにみられる。
哺乳類の乳腺の各小葉から出て乳頭に開口する管。

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世界大百科事典(旧版)内の乳管の言及

【分泌】より

…また,葉にあって排水作用,すなわち水を体外に排出する働きをもつ水孔もある。内部分泌組織にはいろいろな物質を蓄える働きをするさまざまな分泌細胞と,細胞がこわれたり細胞間が離れてできた細胞間隙(かんげき)に分泌物が蓄えられる分泌孔あるいは分泌管があり,乳液を蓄える乳細胞や乳管,そして粘液道もその例である。分泌組織には虫を捕らえる食虫植物の分泌毛など,その機能の明らかなものもあるが,一般的には機能についてわからないものも多い。…

※「乳管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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