九蔵町(読み)くぞうまち

日本歴史地名大系 「九蔵町」の解説

九蔵町
くぞうまち

[現在地名]高崎市九蔵町

南は町と組屋敷、北はもと町と組屋敷(椿町)、東は組屋敷と鉦打かねうち町、西は新紺屋しんこんや町と嘉多かた町。南北に通る中山道の両側町と、西に続く北側の片側町、東に続いて北に延びる部分からなる。明治七年(一八七四)測量では町の長さ一町一六間六寸・道幅五間、西横にしよこ町北側三六間・道幅二間、東横町一町三間三尺・道幅四間、北通町きたとおりまち通一町一八間四尺・道幅二間(更正高崎旧事記)

高崎寿奈子」に「長サ一丁十三間四尺、(中略)古しへ此町は酒井左衛門尉君の時、北爪九蔵と云人住始るより町の名とす、九蔵は彼君大坂御陣立に御供して夫より家来と成り」とある。北爪九蔵は酒井氏の転封に供をして越後高田たかだ(現新潟県上越市)へ移ったが、九蔵の名は町名として残った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android