九条ねぎ

デジタル大辞泉プラス 「九条ねぎ」の解説

九条ねぎ

京都府京都市で生産されるネギ。葉色が淡く茎が細い細ねぎ(浅黄種(あさぎだね))と、濃緑の葉色で茎が太い太ねぎ(黒種(くろだね))がある。伏見稲荷が建立された711年頃からネギが栽培され始めたとされ、平安朝前期にはすでに九条での栽培記録がある。その後江戸時代に九条で優良種が栽培・選抜されて現在に至る。緑色部は薬味などの生食に適し、軟白部は鍋物などの加熱食に向く。京都府により「京の伝統野菜」に認定されている。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「九条ねぎ」の解説

九条ねぎ[葉茎菜類]
くじょうねぎ

近畿地方、京都府の地域ブランド
主に京都市・南丹市京丹後市で生産されている。約1300年前の和銅年間(708年〜715年)に京都でねぎを栽培し始めたとの記録がある。その後に九条地区あたりで栽培され、改良されたものが今の九条ねぎである。日本の葉ねぎ(青葱)の代表品種。京の伝統野菜。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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