九思(読み)きゅうし

精選版 日本国語大辞典 「九思」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐し キウ‥【九思】

[1] 〘名〙
① いくたびも考えること。繰り返し思うこと。熟慮すること。→九思一言(きゅうしいちげん)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② (「論語‐季氏」の「君子九思。視思明、聴思聰、色思温、貌思恭、言思忠、事思敬、疑思問、忿思難、見得思義」による語) 君子が心にかける九つ事柄。明・聰・温・恭・忠・敬・問・難・義。→君子の九思
※雑俳・百鵆(1730)「一と声は九思も忘れ河津がけ」
[2] 「楚辞」の編名。後漢の王逸作の九編の詩。

く‐し【九思】

〘名〙 君子が心がけなくてはならない九つの事柄。きゅうし。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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