出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
和歌山県北東部,高野山の北麓にある伊都郡の町。人口4963(2010)。高野山から流下する丹生川と紀ノ川の合流点の南岸にあり,町域の大部分は紀伊山地北縁の山地である。古くから高野山参詣路の要地で,対岸の橋本市の旧高野口町と相対する渡津として発展した。中世までは高野山領を統轄した高野政所が慈尊院に置かれ,高野山の登山口,経済の中心地として重きをなした。近世には木食(もくじき)応其が開いた高野街道が町内の河根(かね)を通り,河根は宿場として繁栄した。町の中心地九度山は近世には高野山への荷揚場,木材の集積地で,現在は高野山登山道の基点となり,南海電鉄高野線,高野山有料道路(1987年無料開放)が通る。ミカン,柿などの栽培を中心とする農林業が町の基幹産業で,特に富有柿の産地として有名。また古くからの製材業,織物業も盛んである。慈尊院は高野山大門に通ずる町石道(ちよういしどう)の起点で,一町ごとに町石卒塔婆が残る。慈尊院の弥勒堂は重要文化財,木造弥勒仏座像は国宝。丹生官省符神社社殿は重要文化財。九度山に真田昌幸,幸村が関ヶ原の戦後に幽閉された真田庵がある。
執筆者:上田 雅子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新