九十九里(読み)くじゅうくり

精選版 日本国語大辞典 「九十九里」の意味・読み・例文・類語

くじゅうくり クジフ‥【九十九里】

[一] 千葉県中東部、九十九里平野中央部の地名。イワシ漁業・加工が行なわれ、海水浴場として知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「九十九里」の意味・わかりやすい解説

九十九里[町] (くじゅうくり)

千葉県中部,山武郡の町。人口1万8004(2010)。九十九里浜のほぼ中央部に位置する。イワシ漁業の中心地として栄え,近世は地引網漁,明治以降は揚繰(あぐり)網漁が行われた。集落砂丘に列状に並び,砂丘の間の低湿地が水田になる。沿岸漁業が不振となった現在も,県内外から原料を移入し水産加工が行われる。片貝などの海水浴場を控えて民宿が多い。第2次大戦後,砂地を利用してメロン栽培が行われたこともあった。青木昆陽のカンショ栽培試作地や高村光太郎の詩碑,竹久夢二の歌碑がある。小関伊能忠敬の出身地。東金九十九里道路が通じる。
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