乗遅(読み)のりおくれる

精選版 日本国語大辞典 「乗遅」の意味・読み・例文・類語

のり‐おく・れる【乗遅】

〘自ラ下一〙 のりおく・る 〘自ラ下二〙
① 乗ろうとして、その期におくれる。乗物出発時刻に間に合わなくなる。おくれて乗りそこなう。
源氏(1001‐14頃)手習「岸遠く漕ぎ離るらむあま舟に乗をくれじと急がるるかな」
時機を逸する。時流から取り残される。
白痴(1946)〈坂口安吾〉「動く時間に乗り遅れまいとすることだけが生活であり」
③ ぐずぐずしていて他のあとになる。
※三浦右衛門の最後(1916)〈菊池寛〉「彼は馬に乗ることは頗る不得手なので先刻から一行に屡々乗り遅れて居る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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