乗合代理店(読み)ノリアイダイリテン

デジタル大辞泉 「乗合代理店」の意味・読み・例文・類語

のりあい‐だいりてん〔のりあひ‐〕【乗合代理店】

2社以上の複数保険会社と代理店契約を結んでいる保険代理店。 →専属代理店

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「乗合代理店」の意味・わかりやすい解説

乗合代理店
のりあいだいりてん

複数の保険会社の商品を扱う保険代理店。「保険ショップ」「来店型保険代理店」とよばれることもある。特定の保険会社の商品のみを扱う専属代理店とは異なり、複数の商品を比べて顧客にあった商品を勧められるという利点がある。企業のセキュリティーが厳重になり、生保外交員の訪問による保険営業が難しくなるなか、2010年(平成22)ころから「ほけん窓口」「保険クリニック」「保険見直し本舗」「みつばち保険ファーム」といった乗合代理店が急成長した。しかし、なかには顧客ニーズにあわなくても保険会社からの販売手数料が高い保険商品を勧める代理店があるとの指摘もあり、金融庁は2014年の通常国会に、保険会社や代理店に対し、顧客の意向に沿った適切な商品を提案するよう求める保険業法改正案を提出、同年5月に成立した。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android