乗口(読み)のりくち

精選版 日本国語大辞典 「乗口」の意味・読み・例文・類語

のり‐くち【乗口】

〘名〙
① 馬の引き方の一種。鐙(あぶみ)のところに下がって差縄(さしなわ)を取って引くこと。馬に乗る方の左側から口を引くことか。一説手綱で引くこと。また一説に左側の綱を引くこと。
平家(13C前)九「おほくの馬共を見ければ〈略〉或はのり口にひかせ、或はもろ口にひかせ」
② 馬に乗ったときの、乗りぐあい。
日葡辞書(1603‐04)「Noricuchino(ノリクチノ)ヨイ、または、ワルイ ウマ
③ (「のりぐち」とも) 乗物に乗るための入口
地唄(1956)〈有吉佐和子〉「パン・アメリカン機は丁度乗り口真下になっていて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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