久美浜城跡(読み)くみはまじようあと

日本歴史地名大系 「久美浜城跡」の解説

久美浜城跡
くみはまじようあと

[現在地名]久美浜町 西本町

代官所跡の裏山(城山)にある。天正一〇年(一五八二)熊野郡の一色氏支配下の諸城は、細川藤孝の将松井康之によって落城、その後松井氏は久美浜に城をつくり熊野郡を支配した。その城跡という。

「松井家譜」天正一〇年一〇月条に「熊野郡久美浜松倉新城を築き引移候様被仰付」とみえ、築城の地が松倉まつくらとよばれていたことが知られる。松井氏築城以前には松倉周防守の日村岳ひまおか(日間岳砦)があったと伝え、松倉城跡ともいわれる(丹哥府志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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