主調(読み)しゅちょう

精選版 日本国語大辞典 「主調」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ちょう ‥テウ【主調】

〘名〙
楽曲基礎となるおもな調子基調。〔現代大辞典(1922)〕
② ある事柄全体の主となる調子。基調。
※大鳥圭介南柯の夢(1955)〈河上徹太郎〉三「この書の主調をなす感情は」

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デジタル大辞泉 「主調」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ちょう〔‐テウ〕【主調】

楽曲の基礎をなす調。基調。
作品言説などの中心をなす調子・色調。基調。「青を主調とした画面

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世界大百科事典(旧版)内の主調の言及

【調】より

…一方,ある楽曲ないし楽章の内部で一時的に他の調へ移るのは転調である。 調性音楽の楽曲ないし楽章は中心となる一定の調(主調)をもち,途中で転調が生じても最後にはその主調で終結し,それによって安定した終止感が得られる。各曲の調の種類は,楽譜の曲頭,音部記号のあとに調号をもって表示される。…

【転調】より

…一つの楽曲または楽章の内部で,ある調から別の調に変化することを転調と呼び,一つの楽曲全体を別の調(高さ)に移す移調とは区別される。調性音楽の楽曲は一般に1個の基本的な調(主調)をもち,曲の開始部と終結部は主調によるのが通例である。しかし,ある程度以上の長さをもつ楽曲の場合,一貫してこの主調のみで書かれていることはむしろまれで,曲想に変化を与えるために,曲の途中で他の調への移行,すなわち転調が行われる。…

※「主調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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