主意(読み)しゅい

精選版 日本国語大辞典 「主意」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐い【主意】

〘名〙
中心をなしている考え。主要な意図。主な意義主旨主眼
※藤樹文集(1648頃)四・答小川氏質問「凡読書之法、先看得主意
硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉一一「貴方が私の主意(シュイ)を了解してゐる以上、私は決して怒る筈はありませんから」
② 明確な意志。はっきりとした意味。ものの筋道趣意
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉五六「主意を立てましてお詫を申上げます暫く御免を」
知性よりも意志を重視する立場。意志を主とすること。⇔主知
主君の意志。主命
※落語・将棋の殿様(1889)〈禽語楼小さん〉「主意を授けて遣はす。茲に蹲(うづく)まって居る此方飛車を〈略〉当分動かしては往かんぞ」

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デジタル大辞泉 「主意」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐い【主意】

主要な意図。中心となる考え方。主眼。主旨。「論文主意を読み取る」
おもな意味や考え。趣意。
「然しそうすれば私がKを無理に引張って来た―が立たなくなるだけです」〈漱石こゝろ
意志を、理知感情よりも重くみること。⇔主情主知
主君の意向や意志。「主意に背く」「主意を汲む」
[類語]意味意図目的理由動機趣意真意ねらいわけ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「主意」の読み・字形・画数・意味

【主意】しゆい

主旨。

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