丸綿(読み)まるわた

精選版 日本国語大辞典 「丸綿」の意味・読み・例文・類語

まる‐わた【丸綿】

〘名〙
綿帽子一種。綿を広げて絹で包みこんで作った婦人用のかぶりもの老女や奥女中また武家婦女外出のときなどに用いた。大きく、顔が半分ほど隠れるもの。後世練絹だけで作った。
浮世草子武家義理物語(1688)四「丸綿(マルワタ)(かづ)きて偽の世渡
② 特に、婚礼のとき、花嫁のかぶる綿帽子のこと。
※俳諧・野の錦(1767)「丸綿のすはすはうごく色直し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「丸綿」の意味・読み・例文・類語

まる‐わた【丸綿】

綿帽子の一種。綿を広げて丸い形に作った、もと女性の外出用のかぶりもの。また、婚礼時にも花嫁が用いた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android