丸彫(読み)まるぼり

精選版 日本国語大辞典 「丸彫」の意味・読み・例文・類語

まる‐ぼり【丸彫】

〘名〙 一塊材料から、物の総体を立体的に彫り出すこと。また、その彫刻
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉二「その笑顔はたちまちにして、彼の善良で単純らしい性質を丸ほりにしたものであった」

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デジタル大辞泉 「丸彫」の意味・読み・例文・類語

まる‐ぼり【丸彫(り)】

一塊の材料から像の全体を彫り出すこと。また、その彫刻。
断面がU字形になるように彫ること。→薬研彫やげんぼ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の丸彫の言及

【彫金】より

…現代では糸鋸(いとのこ)で切り透かすが,古代では切り透かそうとする文様の輪郭にそって,金属板に小穴を多くあけ,穴と穴の間をきり鏨で切りとって大きく穴をあけ,鑢(やすり)で仕上げた。〈高肉彫〉には,金属を彫りくずし立体的表現をする丸彫と,金属板を裏から打ち出して高肉とし,表面から細部を彫刻するものがある。薄い表現のものを薄肉彫,肉取の厚いものを高肉彫という。…

※「丸彫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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