中銀カプセルタワービル(読み)なかぎんかぷせるたわーびる

知恵蔵mini 「中銀カプセルタワービル」の解説

中銀カプセルタワービル

銀座にある1972年竣工の黒川紀章設計によるビル所在地・東京都中央区銀座8-16-10。世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅(マンション)で、円い窓をもつ立方体のカプセル(部屋)がリズミカルに積み上げられたような外観となっている。13階建てと11階建ての二つの塔に、計140個のカプセルが取りつけられており、2015年9月現在も多くの人が居住する。黒川らが展開した建築運動「メタボリズム(新陳代謝)」の象徴的存在であり、海外からも高く評価されている。07年には、老朽化アスベストの使用を理由に取り壊されると報道されたが、有志グループらが保存・再生に努めている。

(2015-9-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android