ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中村勘三郎(1世)」の意味・わかりやすい解説
中村勘三郎(1世)
なかむらかんざぶろう[いっせい]
[没]明暦4(1658)
歌舞伎俳優。江戸時代最初の官許の劇場猿若座 (→中村座 ) の座元。出自については諸説あるが,猿若 (滑稽芸) の名手で,猿若勘三郎は異名,屋号柏屋。京都で修行,江戸の繁盛に伴って下向,元和8 (1622) 年に劇場創立を出願し寛永1 (24) 年2月 15日許可。明暦3 (57) 年正月江戸の大火により類焼したため,5月息子勘二郎を伴い上洛,内裏に参入して猿若を演じた。
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