中村仲蔵(3世)(読み)なかむらなかぞう[さんせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中村仲蔵(3世)」の意味・わかりやすい解説

中村仲蔵(3世)
なかむらなかぞう[さんせい]

[生]文化6(1809).江戸
[没]1886.12.24. 東京
歌舞伎俳優。立役。屋号舞鶴屋。志賀山勢以の息子。5世中村伝九郎の門弟で,鶴蔵を経て慶応1 (1865) 年3世を襲名敵役老役にすぐれ,明治以降は名人といわれ,芝居道師匠番と仰がれた。当り役は『与話情浮名横櫛』の蝙蝠安など。自伝手前味噌』がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の中村仲蔵(3世)の言及

【手前味噌】より

…歌舞伎役者の自叙伝。3世中村仲蔵著。1855年(安政2)著者47歳のときに起筆され,晩年にいたるまで書き継がれる。…

【中村勘三郎】より

…その後51年まで座元を勤める。(13)13世(1828‐95∥文政11‐明治28) 1851年(嘉永4)座元を相続したが,幕末から経営不振が続き,75年には3世中村仲蔵に座元を譲った。ここに,江戸歌舞伎中もっとも古い歴史をもち,血縁にのみ名跡を継承させ,座元の地位を保った中村勘三郎の名跡は断絶した。…

※「中村仲蔵(3世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android