中斎(読み)なかのさい

日本歴史地名大系 「中斎」の解説

中斎
なかのさい

[現在地名]粉河町粉河 中ノ才

粉河村の小名で、粉河町の北東山間部、西の別所べつしよ谷と東の名手なて川谷に挟まれた丘陵地にある。中世までは粉河村の柴草山であったが、近世の初めに新田を開発、寛永一九年(一六四二)三月付の定置一札之事(池元家文書)に「中之斎新田開起之儀、寛永十年酉年其御三人願済ニ、同十一年戌年丹生宮山新池御築、笠ケ谷より任せ溝井手切付、御大造御普請出来、人夫雑用等之内、八十嶋坊殿隠居閑悟殿より金百両御出シ被成、右之余多之雑用御三人より御出シ被成、自分池ニ御支配被成候事」とあり、粉河村の児玉八十嶋坊・児玉和泉坊・児玉武兵衛が同一〇年に開起願を出し、藩の許可を受け、翌一一年にしん(現籠池)および溝手筋を築造したことに始まる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

普及版 字通 「中斎」の読み・字形・画数・意味

【中斎】ちゆうさい

書斎

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