中山公園(読み)ちゅうざんこうえん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中山公園」の意味・わかりやすい解説

中山公園
ちゅうざんこうえん / チョンシャンコンユワン

中国の首都北京(ペキン)の中心部にある公園。天安門広場の北に位置する。15世紀につくられた明(みん)代の社稷壇(しゃしょくだん)(土地と五穀の神を祭る場所)の設けられた地で、清(しん)朝がこれを受け継いだ。1914年、中央公園となり、28年、孫文(そんぶん)(孫中山)を記念して中山公園と改称した。社稷壇のほか、古い亭殿、コノテガシワの林、美しい造園がみられ、解放後、文化施設や児童体育施設などが設けられた。園内の来今雨軒(らいこんうけん)は、1921年、茅盾(ぼうじゅん)などが新文学運動推進を目的として結成した文学研究会発祥の地として知られる。

[船越昭生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中山公園の言及

【故宮】より

…地域は南北960m,東西760mで,高さ10mの厚い城壁に囲まれ,四面に各1門,四隅に角楼を設け,その外に幅50m余の堀をめぐらす。もとの皇城の正門に当たる天安門から,東の太廟(現,中山公園)と西の社稷(しやしよく)壇(現,労働人民文化宮)の間を通り,端門をへて宮城の正門である午門に達する。これをくぐると,御河に架した金水橋を隔てて太和門があり,内に太和殿,中和殿,保和殿の3大殿が南北に並び,きわめて壮観である。…

※「中山公園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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