中央海嶺玄武岩(読み)ちゅうおうかいれいげんぶがん(英語表記)mid-oceanic ridge basalt

岩石学辞典 「中央海嶺玄武岩」の解説

中央海嶺玄武岩

上部マントルで発生するマグマ化学組成は,ハワイやアイスランドで直接マントル物質から発生したと見なすことができる熔岩がすべて玄武岩質であることから,玄武岩質であると考えられる.中央海嶺玄武岩は大洋中央海嶺系に産出する玄武岩の総称で,MORBと略記する.他の地域の玄武岩に比べて比較的均質な組成を有している.主にソレアイト質の玄武岩で,島弧のソレアイトに似た組成を持っている.海洋底玄武岩(ocean floor basalt),深海性ソレアイト(abyssal tholeiite),深海性玄武岩(abyssal basalt)などと同じで,様々な名称が用いられた.[Sun & McDonough : 1989, 長倉ほか : 1998, 地学団体研究会 : 1996].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android