中判(読み)ちゅうばん

精選版 日本国語大辞典 「中判」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐ばん【中判】

〘名〙
① 紙などの判の、中ぐらいのもの。
※不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉六「外国より送られし写真のあれば、紹介せむとて、手匣の中より中判の半身取出して」
辻番付けの中位のもの。

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デジタル大辞泉 「中判」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐ばん【中判】

紙などの判の中くらいのもの。
辻番付の中くらいのもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「中判」の解説

中判

35ミリ判」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内の中判の言及

【浮世絵】より

…同年におこった絵暦交換会の流行が直接の契機となったもので,錦繡の華麗になぞらえて〈錦絵〉の美称がつけられた。当初は中判(約29cm×22cm)を標準サイズとしたが,天明年間(1781‐89)以降は大判(大錦,約39cm×26~27cm)が一般となった。何度摺もの摺圧に耐えられるように,用紙も従来の美濃紙などから厚手の奉書紙に代えられ,空摺やきめ出しなど色をつけずに紙に凹凸をつける技法も活用された。…

【鈴木春信】より

…錦絵草創期に木版による色彩表現の可能性を豊かに開発した春信は,一躍浮世絵界随一の人気絵師となり,没するまでの5年間に700点以上の錦絵作品を発表する精力的な活躍ぶりをみせた。中判(約28cm×20cm)という正方形に近い安定した判式を守り,中間色を主調とする周到な色面配置と,祐信に学んだ構築的な空間構成によって,濃密な詩的情趣に包まれた夢幻的世界を,実在感豊かに描き続けた。錦絵期にはもはや役者絵を描かず,美人画も遊女ばかりでなく当時評判の町娘(笠森おせんや本柳屋お藤など)をモデルにしたり,市民の日常生活に取材するなど,通例の浮世絵師とは異なる独特の主題傾向をみせた。…

※「中判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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