精選版 日本国語大辞典 「中分」の意味・読み・例文・類語
ちゅう‐ぶん【中分】
〘名〙
① (━する) 真二つにわけること。半分にわけること。また、そのわけたもの。
③ (━する) 人々が和解するために、中間をとって妥協しあうこと。また、その方法で第三者が仲裁をすること。また、その仲裁をする人。特に鎌倉・室町時代には、所領争いの際に係争物を二分して当事者双方に与える「折中の法」が普及して、訴訟の解決法としてこの方法が多くとられた。
※吾妻鏡‐元久二年(1205)三月二五日「今日被レ中二分之一、以二六郷一為二別当分一、割二六郷一給二供僧中一」
④ 中等の程度。中ぐらい。
※玉塵抄(1563)二二「医者からのみくうことがすぎたをきらわるるぞなにごとも中分ながよいぞ」
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