中全音(読み)ちゅうぜんおん

世界大百科事典(旧版)内の中全音の言及

【音律】より

…16世紀から鍵盤音楽が台頭してくると,純正律は理論的研究の対象たるにとどまり,音楽の実践からは姿を消すことになった(ただし今日でも,無伴奏合唱曲や弦楽合奏において,主要な和音の音程を純正にとることはしばしば行われる)。
[中全音律]
 ピタゴラス音階の難点は長3度が純正長3度よりシントニック・コンマだけ広い(81/64×4/5=81/80)不協和音となること,また純正律の難点は大小2種類の全音をもつことから生じた。中全音律というのは,純正長3度を保ちつつ,なおかつ大全音と小全音の区別を解消した音律である。…

※「中全音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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