精選版 日本国語大辞典 「並て」の意味・読み・例文・類語
なべ‐て【並て】
② 事柄が同じ程度・状態であるさまを表わす。すべて。総じて。一般に。概して。
③ 事柄の程度や状態が、格別なことなく並一通りであるさまを表わす。なみ。尋常。後に、否定表現・反語表現を伴うことが多い。→なべてならず。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「帝〈略〉なべての人の使は、明けたてば、立ち並みたれど出で入りもせず」
※宇治拾遺(1221頃)一二「なべての人ほどなる男とみる程に、おびたたしく大になりて、この男を唯一口に食ひてけり」
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