両掛・両懸(読み)りょうがけ

精選版 日本国語大辞典 「両掛・両懸」の意味・読み・例文・類語

りょう‐がけ リャウ‥【両掛・両懸】

〘名〙
① 江戸時代の旅行用の行李(こうり)一種。また、それを担ぐこと。挟(はさみ)箱または小形の葛籠(つづら)衣服調度品を入れ、棒の両端にかけて天秤棒で担いだり、二つの荷物を紐で結び胸と背に振り分けにして担いだりした。
※雑俳・柳多留‐一七(1782)「酒屋の見せに両かけの四手駕」
太夫に次ぐ遊女天神が、芸者として酒席に出ること。天神と芸者を兼業すること。また、その女。〔浪花聞書(1819頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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