両所権現(読み)リョウショゴンゲン

デジタル大辞泉 「両所権現」の意味・読み・例文・類語

りょうしょ‐ごんげん〔リヤウシヨ‐〕【両所権現】

二所の権現」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「両所権現」の意味・読み・例文・類語

りょうしょ‐ごんげん リャウショ‥【両所権現】

[一] 熊野本宮新宮二所権現
太平記(14C後)五「伝へ承る両所権現は、是伊弉諾伊弉の応作也」
[二] 伊豆権現箱根権現鎌倉時代将軍尊崇が厚かった。二所権現(にしょのごんげん)
諸神本懐集(1324)本「両所権現(リャウショコンケン)といふは西の御前千手観音なり」

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世界大百科事典(旧版)内の両所権現の言及

【権現】より

…蔵王は密教の仏尊だが当時すでに日本の山岳信仰と習合し神祇化されていたのである。院政期,上皇はじめ公家貴族の参詣で脚光をあびた熊野は早玉宮・結宮を合して両所権現,家津御子を入れて熊野三所権現と称し,眷属神である五所王子・四所宮を合して十二所権現とも呼んだ。加賀白山では奈良朝初め泰澄により霊場が開かれ,その主神を白山妙理権現と称し,伊豆箱根では同じころ僧満願が僧形・俗形・女形の神体を感得して三所権現と称し社にまつり走湯権現ともいわれ,日光山では勝道が平安朝に滝尾権現を感得し,日吉山王でも大宮・二宮・八王子・客人・十禅師・三宮・大行事等多数の祭神に一々権現号を付し,醍醐寺の鎮守清滝明神は密教の善女竜王にほかならないが,権現の名称で親しまれていた。…

※「両所権現」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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