世界の図(読み)せかいのず

精選版 日本国語大辞典 「世界の図」の意味・読み・例文・類語

せかい【世界】 の 図(ず)

江戸時代に流行した世界地図慶長一五九六‐一六一五)から寛永一六二四‐四四)頃にかけて盛んに作られた世界図屏風、および正保二年(一六四五)に長崎で刊行されて以来幕末まで版を重ねた「万国総図」は、オルテリウス図式の卵形世界図である。また、世界地図に諸国珍奇人物生物などを付載したものも俗間には行なわれた。
② (「世界地図にも見当たらない」意となり) 非常に珍しく、またすばらしいと感嘆称賛の意味に用いる。
評判記・剥野老(1662)玉村吉彌「いふばかりなくあでやかにして此世の人ともおもほへず〈略〉玉顔世界図(セカイノヅ)村叟野夫病」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android