世界かんがい施設遺産(読み)せかいかんがいしせついさん(英語表記)Heritage Irrigation Structures

知恵蔵mini 「世界かんがい施設遺産」の解説

世界かんがい施設遺産

歴史的・技術的・社会的価値のあるかんがい農業施設を登録・表彰する国際的な制度。かんがいの歴史・発展を明らかにして理解を図り、かんがい施設の適切な保全に資することを目的として、国際かんがい排水委員会(ICID)が2014年に創設した。建設から100年以上経過した施設のうち、かんがい農業の発展に貢献したものや、卓越した技術により建設されたものなどが認定の対象となる。日本では、山形県庄内町の「北楯大堰(きただておおぜき)」、長野県佐久市の「五郎兵衛用水(ごろべえようすい)」、大阪府柏原市・八尾市東大阪市の「大和川分水築留掛かり(やまとがわぶんすいつきどめかかり)」、熊本県熊本市・菊陽町大津町の「白川流域かんがい用水群(しらかわりゅういきかんがいようすいぐん)」という4施設の登録が18年に決定している。

(2018-8-21)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android