世味(読み)せいみ

精選版 日本国語大辞典 「世味」の意味・読み・例文・類語

せい‐み【世味】

〘名〙 世間のおもむき。世情せみ
※鈍鉄集(1331頃)山居「世味寒酸帰淡薄。只容老鶴野猿知
其面影(1906)〈二葉亭四迷〉二一「世味(セイミ)の辛きを知ってゐるやうで」 〔蘇軾‐夜泊牛口詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「世味」の意味・読み・例文・類語

せい‐み【世味】

世の中の味わい。世間の趣。世情。
「―のからきを知っているようで、実は知らなかったから」〈二葉亭其面影

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「世味」の読み・字形・画数・意味

【世味】せいみ

人の世の情味。唐・韓〔爽に示す〕詩 人生、但(た)だ此(かく)の如し 其れ實(まこと)に亦たれむべし 吾(われ)老いて、世味し 因循(いんじゆん)して、留することを致す

字通「世」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android