且つ且つ(読み)カツガツ

デジタル大辞泉 「且つ且つ」の意味・読み・例文・類語

かつ‐がつ【且つ且つ】

[副]
不十分ながら成り立つさま。どうにか。ともかく。「やりくりして且つ且つ家計を維持する」
とりあえず。急いで。
「―里内裏さとだいりつくるべきよし議定あって」〈平家・五〉
その時期でないのに、早くも。
「我が山の衆徒、―以て承悦す」〈平家・七〉
少しずつ。ぼつぼつと。
要法など―伝授しけり」〈沙石集・二〉
[類語]えんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかどうにかやっとようやくようようようやっと何とかかろうじてからくも危うくすんでのところでやっとこさ間一髪どうかこうかどうやらこうやら曲がりなりにも危なくすんでのことあわや九死に一生を得るすれすれまだしもまだすんでにまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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