不日(読み)ふじつ

精選版 日本国語大辞典 「不日」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じつ【不日】

〘名〙
① 日を単位とする時間経過がわずかであること。多くの日を経ないこと。すぐであること。副詞的にも用いる。
性霊集‐二(835頃)大唐青龍寺故三朝国師碑「下雨止雨、不日即時」
今昔(1120頃か)一六「或は不日に頸切り手足を折り」 〔詩経大雅霊台
日付を書かないこと。

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デジタル大辞泉 「不日」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じつ【不日】

日数をあまりへないこと。すぐであること。副詞的にも用いる。
「―上京するつもりだという手紙を」〈藤村新生
「―の間に…井の底までもさがすべしと風聞す」〈浮・伝来記・一〉
[類語]近日いずれそのうちやがて近近ちかぢか近近きんきん遅かれ早かれ早晩追って何時かじきすぐ直ちに早速じきすぐにすぐさまもう間もなく程なく今に追い追い追っ付けきた日ならずして後日他日又の日近く遠からず上げずぼちぼち今にもそろそろ行く行く目前秒読みカウントダウン追っ掛け時間の問題ややあって今日明日すかさず間を置く時を移さずこの先日ならず

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普及版 字通 「不日」の読み・字形・画数・意味

【不日】ふじつ

いつか。久しく。日ならず。〔詩、大雅、霊台〕靈臺を經始(けいし)す 之れを經し 之れを營す 庶民之れを攻(をさ)め 日ならずして之れを

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