不整脈死(読み)ふせいみゃくし

世界大百科事典(旧版)内の不整脈死の言及

【心臓死】より

…心停止が起こると,数秒から十数秒で意識が消失し,呼吸も停止して,蘇生術が成功しなければ,数分で脳に不可逆的変化が起こって,反射機能も消失して死に至る。不整脈による心停止を不整脈死というが,心停止の前兆となる不整脈には,心室頻拍,心房粗動,心室性期外収縮,房室ブロックなどがあり,心臓の調律が失われて心室細動や心室静止となり,血液の拍出は止まる。これらの不整脈は心筋梗塞(こうそく),心筋炎などによる重篤な心機能障害や高カリウム血症,ジギタリスなどによる薬物中毒などで起こり,いずれも急死の形をとる。…

※「不整脈死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」