不徳(読み)フトク

デジタル大辞泉 「不徳」の意味・読み・例文・類語

ふ‐とく【不徳】

[名・形動]
身に徳の備わっていないこと。
人の行うべき道に反すること。また、そのさま。不道徳。「不徳な(の)やから」「不徳漢」
[類語]不徳義不道徳背徳とが過ち罪悪罪科罪過犯罪罪障罪業悪徳不仁不義不倫破倫あく悪行あくぎょう悪事違犯

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精選版 日本国語大辞典 「不徳」の意味・読み・例文・類語

ふ‐とく【不徳】

〘名〙 (形動)
① 身に徳の備わっていないこと。徳の足りないこと。また、そのさま。
続日本紀‐養老七年(723)九月乙卯「以朕不徳、致此顕
集義和書(1676頃)一二「我等ごときの浅学不徳の者だに、さはあるまじき事なるを、心得がたく侍り」 〔書経‐伊訓〕
② 人の行なうべき道に反すること。徳にそむくこと。また、そのさま。背徳。
※泰西勧善訓蒙(1873)〈箕作麟祥訳〉一「不徳は常に悪を為すを云ふ」

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普及版 字通 「不徳」の読み・字形・画数・意味

【不徳】ふとく

善徳がない。恩恵を施さない。〔書、伊訓〕嗚呼(ああ)、嗣王、厥(そ)の身を祗(つつし)み、念はん哉(かな)。~爾(なんぢ)、不なること惟(あ)らば、大なること罔(な)きも厥(そ)の宗を(おと)さん。

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