不器用・無器用(読み)ぶきよう

精選版 日本国語大辞典 「不器用・無器用」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐きよう【不器用・無器用】

〘名〙 (形動)
① 器用でないこと。わざの拙いこと。手ぎわの悪いこと。また、そのさま。ぶき。ぶきっちょ。ぶきっちょう。
東野州聞書(1455頃)五「若年時分は歌道無器用の由沙汰有りて」
道義にそむくこと。ふつごうなこと。また、そのさま。
随筆戴恩記(1644頃)上「御心だて不器用なり」

ぶ‐きっちょう【不器用・無器用】

〘名〙 (形動) 「ぶきよう(不器用)」の変化した語。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「無器用(ブキッチャウ)のお子だ」

ぶ‐きっちょ【不器用・無器用】

〘名〙 (形動) 「ぶきよう(不器用)」の変化した語。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「あのぶきっちょな丑紅の牛も」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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