下風呂温泉(読み)しもふろおんせん

日本歴史地名大系 「下風呂温泉」の解説

下風呂温泉
しもふろおんせん

[現在地名]風間浦村下風呂

下風呂集落のほぼ中央に位置する。国道二七九号の南に大湯おおゆ、さらに南の山沿いに新湯しんゆがある。貞享四年(一六八七)の頃すでに大湯には湯小屋があり、湯守がおかれていたという(下北半嶋史)。元文四年(一七三九)八代藩主南部利視が湯治に訪れたといい(「奥南盛風記」岩手県盛岡市中央公民館蔵)藩公認の湯治場であった。藩政期末の御目付所御定目(藩法集)に「沼宮内松川、田名部下風呂、花輪熊沢湯治御暇不被下置事」とあり、付札では「都て御境目近所之温泉えハ、御暇不被下候哉」とする。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下風呂温泉」の意味・わかりやすい解説

下風呂温泉
しもふろおんせん

青森県北部,下北半島北岸風間浦村にある温泉。津軽海峡を望む閑静な温泉。泉質硫黄泉泉温は 80℃。下北観光の拠点の1つとして観光客や釣り客が多い。沿岸ではイカ漁が盛んである。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「下風呂温泉」の意味・わかりやすい解説

下風呂温泉
しもふろおんせん

青森県北東部、下北郡風間浦村(かざまうらむら)にある温泉。下北半島の北岸、津軽海峡に臨む。室町時代から切り傷皮膚病特効があることで知られた。井上靖(やすし)の小説『海峡』の舞台ともなった。泉質は硫黄泉。

横山 弘]

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デジタル大辞泉プラス 「下風呂温泉」の解説

下風呂温泉

青森県下北郡風間浦村、下北半島北部の津軽海峡沿いにある温泉。「しもふろおんせん」と読む。井上靖が小説「海峡」の終局を執筆した地としても知られる。

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事典・日本の観光資源 「下風呂温泉」の解説

下風呂温泉

(青森県下北郡風間浦村)
あおもり魅力百選指定の観光名所。

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