下薬(読み)げやく

精選版 日本国語大辞典 「下薬」の意味・読み・例文・類語

げ‐やく【下薬】

〘名〙
① 下等な薬。効きの悪い薬。
※古文真宝桂林抄(1485頃)乾「皮は司虫毒ぞ。是からは賤しき薬ぞ。上薬をも入れ、下薬をも入て、其々に合薬ぞ」
② =げざい(下剤)〔薬品名彙(1873)〕

くだし‐ぐすり【下薬】

〘名〙 便通をよくするために飲む薬。下剤。通じぐすり。くだりぐすり。くだし。
※米沢本沙石集(1283)五末「腹ふくれたるに下薬(クタシクスリ)にて助くるが如し」

おろし‐ぐすり【下薬】

〘名〙 妊婦を堕胎させるために用いる薬。堕胎薬。
言経卿記‐天正十年(1582)九月七日「懐妊三ケ月也、然者をろし薬之事申由有之」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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